皆さんは、FXをご存知でしょうか。 FX(=Foreign Exchange)は、別名を「外国為替証拠金取引」ともいい、ドル、ユーロ、円など、二つの国の通貨を売買することで利益を狙う投資商品です。
外貨投資の一手法として、今やすっかり有名になったFXですが、「FXで数億円を稼いだ主婦がいる」、「FXで全財産を失った」等、センセーショナルに報道されることも多く、ともすれば、危険な投資商品というイメージを抱きがちです。
しかし、株取引などのその他の投資と同じように、FXも、取引のしくみや運用方法、業者の選び方、リスクを抑えるテクニックなどを身につければ、大きな損失を避け、リターンを得ることが可能です。
むしろ、少ない資金で外貨を売買できる「レバレッジ」や、通貨間の金利差を利用して収入を得る「スワップ金利」、安価な手数料など、FXならではのメリットも多く、外貨投資の中でも投資効果にすぐれた魅力的な商品と言えるでしょう。
そこで今回の特集では、FX歴4年で高い運用実績を上げているクチコミランキング編集長に、全4回にわたってFXのノウハウを解説してもらいたいと思います。
FXのしくみ、メリットとデメリット、リスクを抑えるためのテクニックや、FX業者選びのポイントなど、基本の運用知識を身につけて、アクティブな外貨投資への一歩を踏み出してみましょう!
FXは、二カ国間の通貨を売買する為替取引です。たとえば、1ドル=100円の時に、1万ドル(1万通貨単位)を買い、1ドル=105円の時にそれを売ると、1ドルあたり5円のプラスになるため、5円×1万通貨単位=5万円分の利益になります。 さらに現在、日本の金利はアメリカよりも低いため、二つの通貨のあいだで発生した金利差分を「スワップ金利」として受け取ることができます。 この為替変動による「為替差益」と、金利差による「スワップ金利」が、FXの収入源です。
ただし、為替が予想と逆に動いた場合は、反対に損失(為替差損)が発生する場合もあります。たとえば、1ドル=100円で1万ドルを買い、それが95円まで下がってしまうと、1ドルあたり5円マイナスで、5万円の損失となります。 この為替リスクを軽減するためには、「○○円まで下がったら売る」など、自分の中に損切りの基準を持っておくことが大切です。(→FX特集第4回「実践!FX 〜取引のテクニック〜」) また、FXでは、はじめに外貨を売って円を買う、「売りから入る」という売買方法をとることができますが、その場合は、高金利の外貨で低金利の円を買うため、差額の「スワップ金利」を支払うことになります。
通常、1万ドルを買うためには、1ドル=100円の場合で約100万円の資金が必要になります。 しかし、FXでは、投資家がFX会社の口座に「証拠金」を預け入れることで、実際の資金よりも大きい額の取引をすることが可能です。 ちょうど、小さい力で大きな荷物を動かす「てこの原理」に似ていることから、このしくみを「レバレッジ(=てこ)」と呼びます。 5倍のレバレッジをかけて1万ドルを買う場合、必要となる証拠金の額は、100万円の5分の1…すなわち20万円程度です。10倍のレバレッジであれば10万円、100倍であれば1万円と、大きなレバレッジをかけるほど、少ない資金で多額の取引をすることができるようになります。 ただし、大きいレバレッジは、少しの為替の動きでリターンを得られやすい反面、損失も出やすくなります。FX会社の強制決済(ロスカット)も執行されやすくなるため、とくに慣れないうちは、過度にレバレッジをかけた取引は避けたほうが良いでしょう。
FXでは、手持ちの円を売って外貨を買うだけでなく、最初に外貨を売って円を買う「外貨売りからの取引」が可能です。慣れないうちは、この外貨売りの取引が難しく感じられますが、アメリカ人が自国のドルを売って円を買う視点から考えてみるとわかりやすくなります。 たとえば、1ドル=105円で1万ドルを売り、1ドル=95円の時にそれを買い戻すと、1ドルにつき10円安く買えることになるため、10円×1万通貨単位=10万円の利益となります。 このように、売りから入る取引は、円高のときに高い効果を発揮するのが特徴です。 ただし、通貨間の金利格差はそのまま適用されるため、金利の高い外貨で金利の低い円を買う場合、「スワップ金利」の支払い(=マイナスのスワップ)が発生することは覚えておきましょう。
同じように外貨に投資する商品として「外貨預金」があります。FXよりも歴史が古く、知名度もあるため、外貨投資といえば外貨預金を思いつかれる方も多いのではないでしょうか?
FXと外貨預金のもっとも大きな違いは「手数料」です。日本円で外貨を買う場合、通貨ごとに決められた「為替手数料」を払う必要がありますが、銀行の為替手数料の相場はおおむね、1ドルあたり20銭〜1円ていどです。この手数料が、FXでは1ドルあたり0〜4銭と大幅に安くなります。
たとえば、1ドル=100円のときに、100万円を外貨預金にすると、手数料分が上乗せされるため、購入できる外貨は9,980〜9,900ドルになります。FXでは同じ100万円で、9,996ドル、もしくはそのまま1万ドルを購入することができます。 両者の手数料の差額は96〜120ドル、じつに1万円以上もの開きがあります。
さらにFXでは、前述の「レバレッジ」と「外貨売り」による取引方法が可能なため、たとえばレバレッジ2倍で取引をすると、購入できる額は1万9,992〜2万ドルに跳ね上がります。 また、1ドル=100円の相場が下がりそうであれば、外貨を売って利益を出すこともでき、外貨預金に比べて非常に柔軟な取引が可能です。
今度は、FXと株取引の違いを見ていきましょう。下は、株式投資とFXの対比表です。
これを見ると、株式投資とFXは大きく見ると似ていますが、細かい部分はかなり異なることがわかります。
大きな違いは、株式投資は数千の銘柄が投資対象となるのに対して、FXは多くても数十程度であること。 また、株式投資は売りから入るのに制限があり、自己資金の数倍までしか取引できないのに対してFXは売りから入る取引に制限がなく、最高で自己資金の数百倍まで取引できるところでしょう。
つまりFXは、株式投資より狭い範囲でより大きな取引ができる投資手段といえます。
それでは、FXの魅力をまとめてみましょう。
FXは、株に次ぐ投資手段として今後さらに利用者が増加していくことが予想されます。興味がある方はこの機会に小さな資金からスタートしてみてはいかがでしょう。